SFマガジン 1970年8月号

この五月二十日、シカゴ大学のイギリス生まれの物理学教授アル・ハ 1 ト・としてあらわれるはずであった。同博士たちは、まず、原子を一個一個分けてみるため、電子線のスポット > ・クル 1 博士を長とする研究グループは、分子を構成する原子そのものを、一個ずつ区別して見る電子顕徴鏡の開発と、観測・撮影技術の確立に成を二〇〇億分の一インチにまでしぼることに努力を集中した。さまざまの研究の結果これは、強力な電場と直径一一〇〇億分の一インチのタングステン線功したというセンセ 1 ショナルな発表をおこなった。の先から必要な電子線を分離する、超高真空システムを用いることによって同博士は、記者団に対して、博士たち研究グルー。フが開発した二万五千ポルトの強力な走査型電子顕徴鏡を使用してとった写真を公開した。この写真達成された。には、暗い分子を背景に、重いウラニウムとトリウムの原子が一つずっ白く電子顕微鏡の視野にうつる輝点が原子であることを確認するために、重いウラニウムとトリウムの原子を、特別の分子のなかで、見間違いようのない明るい点となって写っていた。これで、電子顕微鏡の発明以来、研究者たちの夢だった原子そのものの姿化学的組み合わせに固定することが必要だった。を肉眼で見るという技術が完成したことになる。えらばれたのは一種のべンゾール化合物の分子で、この分子と結合するこれについて、大阪大学付属電子ビーム研究施設長の菅田栄治教授は、と、ウラニウム原子の場合は二個ずつ。ヘアに、トリウム原子の場合は長い鎖状になるはずだった。「これまでにも原子を見たという話はあるが結品のようにキチッと並んでいるような場合のことだ。それにこれまで見たといわれるのは電界イオン型と実験の結果は、全く予期した通りとなった。暗い・ハックに浮きだした原子いう顕徴鏡で、クル 1 教授の顕微鏡は走査型クルータイプという独得のものの輝度も、グルー。フが前もって計算しておいた値にびたりと一致した。だと聞いている。ちがったタイ。フの電子顕微鏡で、しかも個々の原子を見たこれは、原子物理学にとって、もちろん測り知れない大きな業績だが、同というところがミソだ。もっとも、原子を見るためには、電子線の波長が原時に、分子生物学、生化学などの分野でも、大きな意味を持っている。この子より小さくなければならないが、そのためには電子の走査ビームのスポッ原子顕徴鏡を用いれば、分子の正確な形状をつかみ、その化学的反応をいままでよりもはるかに詳細に調べることができるー、ーたとえば、ガン細胞などトを少なくとも一 ~ 二オングストローム ( 一億分の一 ~ 二センチ ) 以下にしのメカニズムの解明にも非常に役に立つはずだ。そして将来は、の持・ほらなければならないので、そのへんをどうしたのかが知りたいところだ。」 ( 五月二十二日付毎日新聞 ) っ遺伝情報の記号をも読みとることができるようになるかもしれない。っそと述べている。クルー博士たちは、今後、鉄や銅などの軽い原子をも見るために、いこのあたりの事情については、ニューズウィーク六月一日号が、つぎのようの技術開発をすすめていく方針であるという。うに伝えている。「アル・ハー・・クルー教授を長とする研究グルー。フは、原子そのものの撮影を目的として、直径四〇億分の一インチの典型的な大きさの原子ーー光月で地球の・ハクテリアが二年八カ月以上も生きていた、という事実が、この波長よりはるかに小さいを測定しうる新型電子顕徴鏡を設計した。彼のほどヒューストンの人間宇宙船センターにある月試料研究所から発表されらの研究によれば、重い元素の原子は、分子の黒い・ハックの中に、明るい点て、話題を提供している。 4

野 ( ) 田言デ宏書評 = の疑間「・新んの一」長篇、伊藤典夫 ( セ《フィ、ピー ) 特別連載フ 7 《ンタンイ、コミック石森章馴で・てくたあ《海外〉福当正 O+K 委貝△ム事務局国際シンポジウ意書加」 = 藤喬 4 ィ一・・ンズ , 、ンヤ ~ ' 「ナ . ル科学界最近の話題ニっ、第発 O" に一をを沐 ' ・見〉睥詳報・ストルガッキー事件フィリピ、イ飛んだ謎の飛行物体 ″写真的記憶みの驚異 ( リウッ下独霊屋敷 8 1 多ン月田・世情報一ドイイの人気 U)I.L 作家・ジ 8 神 ( ガ年区京昭編すべ、ーすな WORLDS OF 工 F SC 工 EN C E F 工 C T 工 ON 特約表紙岩淵慶造目次・扉中島睛侃イラスト真鋿博金森達岩淵慶造中島立第尸し楢喜八洋藤直樹一一ミイプろを tD 、一 (f) LL スキャナー世界みすてりとびつくオスカーと幻覚剤・クリーヴ・カー 176 ' 朝 1 76212 8 168 1 22 1 1

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